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2016-06-13

あらわす言葉

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「掌の記憶」初展示となった母校 西宮市立西宮高等学校での企画展「記憶の華 -kiku no hana-」に合わせて、「掌の記憶」の持ち主の皆さまから「掌の記憶を一言であらわすと?」という問いへの言葉をいただきました。

綴じた本にこめた言葉にならない想いや、「本」というものがどんどん抱いていく記憶や思い出の積み重なりを感じるあたたかいメッセージから、本を大切にしていただいていることがとても嬉しく励みになりました。こちらでも紹介させていただきます。

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「羊羹みたい」
羊羹の入った箱のような色合いと大きさ。
実は、私の実家から見た風景です。故郷の冬の色と祖母の記憶が綴じられたこの掌の記憶は、たまーに口にする羊羹の箱を開ける時のようなわくわく感と大切にしたいという気持ちが詰まっています。

「可愛らしい祖母そのもの」
料理上手で人をもてなすのが好きな祖母。
愛情深くてお茶目な面もある祖母がそのまま綴じられています。

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「タイムカプセル」
本を読み進めるうち、幼少時に戻った私!亡くなった家族との再開に胸を熱くしました。本を思い浮かべる度、今こうして居る私は、その家族の導きのお陰であることを感謝すると共に、家を継いだ重みをしっかりと噛み締め日々精進していこうと改めて感じました。こういう気持ちに気付かせて頂いた『掌の記憶』 に感謝しております。

「記録じゃなくて“記憶”なんだな」
こんな商いをしていると、視野が狭くなっちゃうことがあります。あまりに近すぎて、全体を俯瞰出来なかったり、逆に本当は大事な欠片やパーツに目がいかなかったり、見落としたりします。

「思い出の栞」
何気なく日々の生活の中にある光景を収めただけの思い出が1冊の小さな形をつくり、
掌で温めることのできる思い出へと形を変えて残りました。何気ない思い出でも、忘れたくない思い出として新たに刻まれた感じです。素敵な記憶として刻むことができました。

「お守り」
春がくるたびに満開の桜で溢れる私の故郷 花小金井での記憶は、ずっと心の中にある大切な記憶でした。故郷を離れて21年、すっかり変わってしまった町の景色でも、微かに残る記憶を重ねて綴じることで不思議と心が静まり、形を残しているものもそうでないないものも一緒におさまり、いつでも手にとり触れることのできるお守りのような本になりました。

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「お守り」
掌の記憶を持ち歩く感じが、お守りととても似た感覚です。改めて自身を見つめなおし、また、心して和裁に向き合う節目をいただきました。思い描いていたのとは全く違う未来が、ここにありました。

「握りたてのおむすび」
ご飯の一粒一粒が出会った人や、思い出、今の生活で、それがぎゅっと掌に収まる形に凝縮されてて、そしてほんのり温かい。そんな感じです。読んでみて、客観的に自分の仕事や環境を見ることがなかなかないので、改めてこの状況は有難い、と感じました。

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「ごほうび」
お店をオープンして丸3年ひたすら走り続けてきました。3年経った今、たくさんの人に支えてもらい愛してもらっている今の状況をこの「掌の記憶」を読んで改めて感じ、感謝の気持ちでいっぱいになり、読んだ後は自分へのごほうびをもらったような幸せな気分になりました。

「心の中にいつもある気持ちの形」
読むことで改めてずっと大切にしていきたい気持ちであると実感しました。好きなものを大切にすること。目に見えるモノも目に見えないモノも。大切にするという気持ちは人を優しくしてくれる。そんな気がします。

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「心のカイロ」
和紙の風合いが持つあたたかみと掌の温もりが相まって、手にとると心が温かくなります。表紙は亀の甲羅のような模様をしたアトリエのエントランスの床色ですが
記憶が刻まれたこの「掌の記憶」は生きた跡が刻まれていく亀の甲羅のようにも感じました。

「なきそう。あ、ないちゃった」
忙しくて振り返らない立ち止まれなかった白黒の記憶に色や体温がついて動き出し、今の自分の背中を押してくれて、未来の自分も楽しみになりました。

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